ある日ユーミンの荒井由実時代の曲をシャッフルで流し聞きしていたら、『COBALT HOUR』がかかり、これも横須賀(関連)の歌だ!と思いだしました。ご存知のない方のために、今回はこの曲の紹介を。
『卒業写真』や『ルージュの伝言』など、誰もが耳にしたことのある荒井由実名義の代表曲も収録されているアルバム『COBALT HOUR』は、1975年に発売された荒井由実3枚目のオリジナルアルバム。そのタイトル曲でもあり1曲目でもある『COBALT HOUR』は、小型飛行機のようなエンジン音から始まる、とても疾走感ある楽曲で、夜のドライブにぴったりです。
わたしは昔 YOKOSUKA−GIRL
東京で過ごす二人は夜の東京から、横浜へ繋がる首都高1号線(横羽線)を走り、海を目指します。夜の都会から海岸へのドライブ、高速道路の灯りが天の河のようにキラキラと瞬き、海の匂いがひんやりとした風と共に漂いはじめます。コバルト色の夜空と海の香りが、かつてそれぞれが青春を過ごした湘南、横須賀での思い出を運んできます。
”あなたは昔 SHONAN-BOY わたしは昔 YOKOSUKA−GIRL” と歌うユーミン。湘南はサーフィンカルチャーのメッカ、そして、横須賀は米軍基地に影響をうけ、ジャズやロックミュージックをはじめとしたアメリカンミュージックカルチャーのメッカ。欧米文化が若者たちの憧れの的だった時代。ヒップスターらしいフレーズです。
ちなみに歌詞に登場する”ベレG”とは、いすゞの小型自動車・ベレットGTのこと。車好きには人気の車種で、GT(グランツーリスモ)と名乗る車のハシリだそうですよ。

画像引用:wikipedia.org
ユーミンの曲はドライブ向きの曲が割と多くあり、この曲もそのひとつ。ついつい海を目指してしまうのは、いつの時代も変わらない人間のサガだと思うのですが・・・。
季節柄、外出が億劫になりがちかもしれませんが、BGMに誘われて横須賀にドライブに出かけてみませんか?
『COBALT HOUR』 作詞・作曲・歌 荒井由実
夜の都会を さあ飛び越えて
1960年へ
バックミラーに吸い込まれてく
ちりばめられた 光の中へ
港へ続く高速道路
空を流れるミルキィウェイさ
海の匂いの冷たい風が
白いベレG包みはじめる
夜明けの金星消えゆく空はコバルト
真夏の桟橋 彼方に浮かぶ朝焼け
あなたは昔 SHONAN-BOY
わたしは昔 YOKOSUKA-GIRL
なつかしすぎる海が見えたら
二人の胸によみがえる恋
夜明けの金星消えゆく空はコバルト
真夏の桟橋 彼方に浮かぶ朝焼け

真っ直ぐな海岸線が続く馬堀海岸