オリジナル墨絵スカジャン【一騎当千・武次郎義国】の制作工程のご紹介です。今回はー裁断ーです。
地味だけどものすごく大事な裁断作業
服作りの工程はいくつかありますが、裁断工程はその中でも極めて重要な工程です。というのも、デザインがいくら良くても、それを立体的に組み上げ形にするための設計図(型紙)がいくら良くても、裁断がしっかりしていないと、それ以降の工程が全て台無しになってしまうからです。例えば、ペーパークラフトで、設計図通りに切ればいいだけなのに、どこをどう間違えたか組み立てようとしたらなぜか上手く組み立てられない、ということありませんか?平面のものを立体に組み上げるためのパーツを切る作業というのは、組み立てる作業(服作りでいう縫製)の良し悪しを決定づける肝心要の工程なのです。
茶色い紙にはスカジャンのパーツ別の型が書かれてあり、紙の下には数枚の生地がずれることなく重ねられています。
業務用の生地裁断機にもいろいろありますが、オリジナル墨絵スカジャンは、この型紙の線の上を移動していく汎用性の高いタイプで裁断されています。
素材によってのクセを見極め、製品によって裁断方法も異なります。正確性はもちろんのこと、生地を無駄にしないなどの効率性も求められる、集中力と注意力のいる作業です。墨絵スカジャンの本体素材であるサテン生地は、柔らかくすべるので、輪をかけて技術を要する生地。
裁断した後も、どのパーツなのかきちんとわかるように裁断した紙と一緒に束ねられます。
オリジナル墨絵スカジャンは、こうして使い込まれた裁断機と熟練の職人さんによって大事に丁寧に裁断され、次の工程へと進みます。
次回はー刺繍ーです。お楽しみに。