アウトサイダーとジーンズ

ジーンズ

週末、「アウトサイダー」という映画を観ました。

そこで、ハッとしたので、今回は映画のなかのジーンズがおはなしのテーマ。このテーマ、シリーズ化できるかも?

ということで、今回はとりあえずの第一弾です。

田舎町の不良とジーンズ

「アウトサイダー」は巨匠フランシス・F・コッポラが監督した1983年に公開の青春映画です。

あらすじなど映画の内容や評価については、公開当初から賛否両論。十年以上前に観て以来、久々に観ましたが、率直な感想は、うんんんん。。。真面目な映画ですね。

コッポラ映画らしい重さと暗さがあります。賛否両論がうなずける、好き嫌いが別れる映画かも知れません。

でも、まぁ、当時の人気若手俳優総出演であり、今でこそハリウッドの豪華俳優陣たちが、若くて青い!

マット・ディロン、トーマス・ハウエル、ラルフ・マッチオ、ロブ・ロウ、パトリック・スウェイジ、エミリオ・エステヴェス、トム・クルーズ。(この頃から相変わらずのトム…)

そのかっこよさは見物です。

そして、ジーンズです。みんなこれでもか!というほど、ジーンズを穿いています。

ジーンズにTシャツやネルシャツ、Gジャンやライダースといった主人公たちのファッションは、飾り気なく、素朴で、汚くて、アウトサイダー=はみだし者らしい不良っぽさがあり、普通にかっこいいのです。

アウトサイダー

画像引用:https://blog.livedoor.jp/hktsunagetemiru/archives/35467203.html

労働者のためのパンツ、ジーンズは、経済的にも精神的にも行き場を模索し悩み葛藤する、アウトサイダーたちの制服として、さりげなく映画を演出しています。

実際、主人公グループのライバルグループに所属する、お金持ちの若者たちは、ジーンズではないチノパンなどのコットンパンツを穿き、高そうな車を乗り回しています。

そして、車を持っていない主人公たちの移動手段は、なんと、徒歩。ジーンズを穿いて、これまた、よく歩く。

また、歩き方もかっこいい!

舞台は、アメリカのオクラホマ州タルサという田舎町。

砂埃、広い大地、夕陽、そしてジーンズが、景色としてすんなりとけ込み、この映画の世界観を骨太なものにしています。

Stay Gold〜輝き続けろよ〜

スティービー・ワンダーによる主題歌のタイトル、

「Stay Gold」は映画のキーワードでもあります。

映画の中では、ロバート・フロストの詩が主人公によって暗唱されています。

Nothing Gold Can Stay

by Robert Frost

Nature’s first green is gold

Her hardest hue to hold

Her early leaf’s a flower;

But only so an hour.

Then leaf subsides to leaf.

So Eden sank to grief,

So dawn goes down to day.

Nothing gold can stay.

黄金は色褪せる

創造の時 葉は黄金

すぐにうつろう

創造の時 葉は花

すぐに散り

やがて葉はただの葉に

エデンは悲しみに沈み

暁はただの昼に

黄金の色は色褪せる

(劇中より)

時には青臭い青春映画も良いものです。

忘れていた何かを思い出させてくれるかもしれません。

そして、いくつになっても輝き続けるための何かを改めて磨いてみてはいかがでしょうか。

タンスの奥で眠っている若かりし頃に穿いたジーンズもついでに引っ張りだして、ジーンズ穿きながら観る、というのもありでは?!

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